関数やクラスの説明をする際、コード要素の上にコメントを書いて説明を入れます。
その説明の事をドキュメンテーションコメント(またはドキュメントコメント)と言います。
ドキュメンテーションコメントは基本的に厳格なフォーマットがありません。
どのように書いてもエラーで止まることはありません。
しかし、言語によって推奨している書き方は存在します。
C#では、ドキュメンテーションコメント領域の事を、C#ではコメントフィールドと呼びます。
コメントフィールドの書き方については推奨される書き方があります。
今回はコメントの書き方について触れます。
公式
本記事は下記の記載に沿って解説します。
docs.microsoft.com
書き方
コメントフィールドは、XML形式で入力します。
コメントは先頭にスラッシュ3つ(///
)を付けて、要素ごとに推奨されるタグを追加します。
public class TestClass { /// <summary> /// サンプルコード /// </summary> /// <param name="hoge">第1引数</param> /// <param name="fuga">第2引数</param> /// <returns>関数の結果</returns> public static int Sample(int hoge, string fuga) { /// 省略 return result; } }
Visual Studioの場合のショートカット方法
私が開発に使用している環境はVisual Studio 2019です。
Visual Studioの場合は、既存の関数やクラスがあれば自動的にコメントフィールドのひな型を作ります。
ひな形の作成は下記の方法があります。
- コード要素の前で「
///
」と入力 - ヘッダーメニューの「編集」メニューから、
IntelliSense
>コメントの挿入
の順に選択 - コード要素の前で右クリックメニューを開いて、
スニペット
>コメントの挿入
の順に選択
尚、既にコメントがある場合は自動で挿入されません。
改めてコメントフィールドを生成したい場合は、消してから実行してください。
記載するタグについて
コメントフィールドで使用できるタグは色々用意されています。
色々ありますが、基本的な要素は下記の3つです。
上記で記載した、Visual Studioで出力されるコメントフィールドのひな形でも出力される要素です。
タグ名 | 概要 | ドキュメントページ |
---|---|---|
summary | コード要素の説明 | <summary> (C# プログラミング ガイド) |
param | 引数の説明 | <param> (C# プログラミング ガイド) |
returns | 戻り値の説明 | <returns> (C# プログラミング ガイド) |