「エンターテインメントという薬」を読んでリフレッシュした件

ここ最近、寒さのせいか、鬱周期なのか気持ちが落ち込む日々が続いています。
かと言って、布団に入っても眠むれないので、買いだめして置いた本を読んでみました。
この本を読んで元気が出たので、その勢いで紹介します。

注意

ネタバレが含みますので見る際は注意してください。

本の題名

エンターテインメントという薬 -光を失う少年にゲームクリエイターが届けたもの

エンターテインメントという薬 -光を失う少年にゲームクリエイターが届けたもの-

エンターテインメントという薬 -光を失う少年にゲームクリエイターが届けたもの-

読書時間

1時間程度。

オススメしたい人

  • 自分の仕事の意義に迷っている人
  • 自分の仕事は「クリエーター」である全ての人

あらすじ

amazonの紹介文を抜粋すると次のようになります。
一言で言うと、「視力を失う少年とゲームクリエーターの交流を描いた実話」です。

『NARUTO-ナルト- ナルティメット』シリーズや『.hack』シリーズの開発で知られる株式会社サイバーコネクトツー代表取締役社長の松山洋氏によるノンフィクション。
本書は、2006年12月、プレイステーション2用ソフト『.hack//G.U. Vol.3 歩くような速さで』発売直前に松山氏に入った1本の電話をきっかけに、ひとりの少年に出会うところから始まります。
その電話は、目の病気のため眼球摘出手術を受ける少年が、『.hack//G.U. Vol.2 君想フ声』の続きを遊びたい、と望んでいることを告げるものでした。ソフト発売は、手術の9日後。このままでは間に合わない――! そこで、視力を失う少年のもとへ直接ROMを届けに行くという、異例の対応を行った松山氏。10年前当時のことを振り返るとともに、この対応の裏で多くの関係者が動いてくれたことや少年の半生などをこまかに取材し、執筆しました。
ゲーム、エンターテインメントにできることって何だろう? 松山氏とその少年との出会いが、当時の開発スタッフに勇気と希望を与えるものであったこと、そして、エンターテインメントに関わるすべての人々へ伝えたい想いを込めた1冊です。

感想

目の病気で目が見えなくなるヒロシくんの生い立ちや、苦労も色々考えさせられます。
しかし、私はそれよりクリエーターにとって栄誉とは何かと言うのを考えさせられます。

この本の見所は色々ありますが、私がオススメするのは次の3つです。

まず、冒頭数ページで泣ける

この話の主要人物である、ヒロシくんが失明するまでにやりたい事は「.hack」というゲームの新作をやりたいという話から始まります。
当時「.hack」のディレクターだった松山さんとプロデューサーの中田さんが、ヒロシくんにあって、ローンチ前のゲームをなんとかして渡すという話です。

やはり、私自身が人の心を動かせると言う事に価値を置いているからかもしれません。
そんな私ですから、もし自分がその人の大切な時間を自分が作った物のために使いたいと言われた、最高の栄誉だなと思えます。
作品の中でも、プロデューサーの中田さんが次の様に言っています。

(中略)
改めて言うとさ、ヒロシくんの境遇を自分に置き換えると正直ゾッとするよ。
残された3週間で何を見たい?
何をしたい?
考えただけでも恐ろしい。
ハッキリ言うけど。
僕は絶対にゲームソフトなんか選ばないよ。 
バンダイナムコゲームスの人間としては失格かもしれないけれど。
絶対に ゲームソフトなんか選ばない。
(中略)
もっと もっと 見るべき もの、 見たいものはあるはずなんだよ!
それをさあ、よりにも よって我々が作っ たゲームソフトを選ぶなんて。
『 マリオ』でも『 ゼルダ』でも『 FF』でも『 ドラクエ』でもなくさ、『. hack// G. U.』 って!
松山 さん、これ はね、〝 日本 ゲーム 大賞〟を獲るよりもすごいことだよ?」

そのあと二人だけで泣き、それを聞かされた開発陣が泣くと言うエピソードを聞いただけで、羨ましくて読みながらもらい泣きしました。

「かっこいいな」と思える人が出てくる

この物語の10年後(現在)の話をした時に出て来たサワダさんと言う責任者の話がとてもかっこいい。

ローンチ前の物を一般に公開すると言う事は、別の言い方をすると情報漏洩です。
普通に考えたら、プロジェクトを一身上の都合で第3者に公開するなんてしては企業にとってリスクでしかありません。
当時、副部長をしていたサワダサンは、その議論の場でくだらないと一蹴して、自分の責任で届ける事を許可するのです。

全員の気持ちは一緒でも安全に事を遂行した結果、取り返しのつかない程遅延を生み出す可能性があります。
そう言った時に、ユーザーファーストで動ける人の行動や言動をするのかと言う事に感銘を受けました。

本の出版の仕方にこだわりを感じる

本の最後に、この本を出すにあたって出版元に出した条件が素敵です。

  1. がんの子供を守る回に売り上げの一部を寄付
  2. 紙だけでなく、電子書籍で出版する

売り上げの一部を寄付するというのは企業として素晴らしいと感じます。
また、電子書籍で出す事で、目が見えない人にも音声で読み上げで聞く事ができる様にしたいという事でした。
これは、私でもできる糸口を持っているなと、社会に役立てられるかもしれないと少し嬉しくなりました。

この本が好きにな人へのオススメ

これで、クリエーターについて思いをはせられる人は、電ファミニコゲーマーの「若ゲのいたり」にも感動できると思います。

news.denfaminicogamer.jp



最近、鬱周期で気持ちが落ち込んでいましたが、この本を読んで気持ちが少し軽くなった気がします。
この記事を読んでいただいた人も是非手にとって読んでもらいたいです。
学生さんも読書感想文に、このブログの記事の感想を参考にしても構いませんから、是非読んで欲しいです。

エンターテインメントという薬 -光を失う少年にゲームクリエイターが届けたもの-

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【PS4】.hack//G.U. Last Recode

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